いよいよ今週から、2016年型F1カーがそのベールを脱ぎ始めることになる。
17日(水)には、レッドブル・タグホイヤーの2016年型マシンのカラーリングが発表されることになっている。
さらに、フィンランドのテレビ局『MTV』が報じたところによれば、2年連続のF1チャンピオンチームであるメルセデスAMGと、昨年のランキング3位であるウィリアムズが19日(金)にイギリスのシルバーストンで2016年型車の初走行を行うという。
メルセデスAMGとウィリアムズは、「フィルミングデー」と呼ばれる宣伝活動として、一定の制約のもとで100kmに及ぶテスト走行を行うことになるようだ。そしてその後スペインへと渡り、バルセロナで22日(月)から開始される4日間の公式シーズン前テストに臨むことになる。
一方、昨年ランキング2位のフェラーリは、公式テスト開始の前日21日(日)にバルセロナで2016年型車の発表を行うことになっている。
スペインの『AS』は、フェラーリが21日(日)にバルセロナ-カタルーニャ・サーキットの使用を独占的に予約したことで、マクラーレン・ホンダが当初の計画を変更せざるを得なくなったようだとしている。
『AS』によれば、マクラーレンは本来であれば21日(日)にバルセロナのピットレーンで2016年型車であるMP4-31の発表を行う予定にしていたがこれをとりやめ、同日にインターネットを通じての発表だけに変更したという。
そして、今年最初のテスト開始日となる22日(月)には、ザウバーを除く全チームの2016年型F1カーが姿を見せることになっている。ザウバーでは、3月1日(火)から開始される2回目のシーズン前テストで2016年型車をデビューさせる予定となっているが、最初のテストには昨年型車に2016年仕様のカラーリングを施して参加することになっている。
19日(金)にいち早く2016年型車FW38のステアリングを握ることになったバルテリ・ボッタス(ウィリアムズ)は、母国フィンランドの『Ilta-Sanomat(イルタ・サノマット)』に次のように語った。
「ここまでのところ、すべて順調だよ。とは言え、この段階ではあくまでも理論上でのことだけれどね。練習走行を行ったときに新車がどういう感触を示すか様子をみるしかないよ」
そう語ったボッタスは、すぐにでもクルマに乗りたい気持ちを抑えきれないと次のように付け加えた。
「クリスマスが終わってすぐのときから、またクルマに乗ることを考え始めていたんだ。だから、ついにそれができるのはうれしいよ」