パストール・マルドナードが、F1シートを失うといううわさを認めた。
昨年、ルノーがロータスを買い戻し、今年から新生ルノーF1が誕生することになった。ルノーによる買収決定以前にロータスとの間で2016年の契約を結んでいたマルドナードだが、その後スポンサーであるPDVSA(ベネズエラ国営石油会社)が汚職スキャンダルや原油価格下落による経営不安に陥ったこともあり、ルノーのシートを失うことになるのではないかとのうわさが強くささやかれていた。
そしてマルドナードは1日(月)に、自身のツイッターアカウントにリンクさせる形で声明を発表し、その中で次のように語っている。
「本日、残念ながら僕は2016年F1シーズンのスターティンググリッドにつくことができないことをお知らせしなくてはならない」
「みなさんからの熱意ある応援メッセージや僕の今後について心配してくれたことに感謝している。それではまた」
ルノーでは3日(水)に、新生フルワークスF1チームの詳細を発表することになっているが、マルドナードの後任ドライバーには昨年までマクラーレンに在籍していたケビン・マグヌッセンが選ばれたとみてまず間違いないようだ。1日(月)にはすでにマグヌッセンがルノーとの契約にサインしたとの報道も行われている。
マグヌッセンの母国デンマークのテレビ局『TV2』のスポーツ記者を務めるヤコブ・ハマーホルトは、「ケビンとルノーは非常によく合う」と語り、次のように続けた。
「彼がマクラーレンに入ったときは、大きなチームだったし、多くの期待とともに、若いドライバーに対して大きなプレッシャーをかけていた。だが、ルノーは休止期間を経て再びワークスチームとしてF1に戻ってきた。そして彼らは、本当に素晴らしいチームになるためには、これからうまく軌道に乗せていくことが必要だということが分かっている」
いずれにせよ、3日(水)にはパリ郊外にあるルノー・テクノセンターにおいて、新生ルノーF1チームのドライバーラインアップやマネジメント体制などが明らかにされることになる。