レッドブルのダニール・クビアトが、小さいながらも今年は改善できるはずだと主張した。
2010年から2013年までセバスチャン・ベッテル(現フェラーリ)とともに4年連続でF1タイトルを獲得したレッドブル。だが、2014年に大きくF1ルールが変わって以来、その王座をメルセデスAMGに明け渡すとともに、昨年はコンストラクターズランキングも4位、ドライバーズランキングはクビアトが7位、ダニエル・リカルドが8位に沈むという状況となっている。
そして、レッドブルの最高技術責任者であり天才F1デザイナーと呼ばれるエイドリアン・ニューイが、2016年もレッドブルの苦悩は続くだろうと先週語ったことが報じられている。これは、「タグ・ホイヤー」と呼び名は変わるものの、エンジンそのものは昨年までと同じルノー製を搭載することになっているためだ。
ニューイは、『The Hindu(ヒンドゥー)』に次のように語った。
「我々の期待は(2015年の)差を維持することだけだ。だが、フェラーリとメルセデスAMGはさらにステップアップを果たすだろうし、1年が終わるころには昨年よりもさらに下位に沈むかもしれない」
だが、現在唯一のロシア人ドライバーである21歳のクビアトは違う見方をしているようだ。
「僕たちは前進を果たすことを目指しているし、進歩が見られる限り満足も得られると思う。だけど、常に高い目標を掲げていくよ」
そう語ったクビアトは、次のように付け加えた。
「表彰台の一番高いところに返り咲くまで本当に満足することなどできないよ。だけど、現時点では小さな前進から始めるしかない。それができれば、今のところ僕は満足さ」