ルノーの関係者が、2016年にはロータスが契約を結んでいたパストール・マルドナードとジョリオン・パーマーがそのままステアリングを握ることになると語ったと報じられている。
ロータスは、ルノーへのチーム売却が確定する前に、マルドナードとパーマーの2人と2016年の契約を結んでいた。だが、正式にロータス買収を発表した後、ルノーの最高経営責任者であるカルロス・ゴーンは来季のドライバー体制についても再考する可能性があると示唆していた。
さらに、ルノーは21日(月)に出した声明の中でも、チーム体制に関する詳細は2月に発表するとしている。
だが、フィンランドの『Turun Sanomat(トゥルン・サノマット)』紙は、ルノーの関係者が、2016年にはマルドナードとパーマーがドライバーを務めることになると語ったと報じている。
だが、それでもまだドライバーに関しては不確定要素があるのも事実だ。ひとつには、マルドナードのスポンサーであり、年間5,000万ドル(約60億円)もの資金をチームにもたらすと言われているPDVSA(ベネズエラ国営石油会社)にスキャンダルに見舞われていることだ。
すでに今年10月には、『Wall Street Journal(ウォール・ストリート・ジャーナル)』がPDVSAに対して大規模な調査が入ったと報じていた。そして今週、2人のビジネスマンが贈収賄、不正通信、そしてマネーロンダリング(資金洗浄)の容疑で逮捕されたことが明らかとなった。
この事件の進展によっては、マルドナードのスポンサーシップにも大きな影響が及ぶことも懸念される。
PDVSAの代理人は、この件に関していまだコメントを行っていないという。