2014年シーズン途中までフェラーリの会長を務めていたルカ・ディ・モンテゼモーロが、現在のF1には事実上2チームしかないのと同じだと語った。
現在はイタリアのアリタリア航空の経営責任者を務めるとともに、ローマの2024年オリンピック誘致活動にも携わっているモンテゼモーロは、現在のF1が抱える最大の問題は、競争力のあるチームが足りないことだと考えている。
『Autosprint(オートスプリント)』から、今後F1がどうなっていくと思うかと質問を受けた68歳のモンテゼモーロは次のように答えた。
「深刻な問題は、現時点ではたった2つのチームがあるに過ぎないということだ」
「今年、メルセデスAMGが問題を抱えたときに唯一勝利することができたチームはフェラーリだった」
「それに、統制の問題も非常に重要だと考えている。だが、これ以上は言わないようにするよ。私が議論をふっかけていると思う者が出てくるかもしれないからね。本当はそれよりもオリンピックのことについてしゃべりたいんだ!」
2016年にはフェラーリがメルセデスAMGをとらえ、追い抜くことができると思うかと尋ねられると、モンテゼモーロは次のように答えた。
「フェラーリにも希望が持てるだけの理由はあるよ。だが、メルセデスAMGがさらにどこまでパフォーマンスを伸ばす力があるかということについても見ていく必要がある」
そう述べたモンテゼモーロは、次のように付け加えた。
「最近、ラウダ(ニキ・ラウダ/メルセデスAMG会長)と朝食を一緒に食べる機会があったんだが、彼はメルセデスAMGだってフェラーリが追ってくるのを座って待つようなつもりはないと言っていたよ」