名レーシングドライバーの姓を名乗る若者がまたひとり、F1への階段を上がろうとしている。
2世ドライバーといえば、最近ではマックス・フェルスタッペン(トロロッソ)が代名詞だ。彼はオランダ人のフリッツ・ファン・アメルスフールト率いるユーロF3チームを足がかりに今年、F1に上り詰めた。
同じくファン・アメルスフールトが運営するドイツF4のチームには、F1で伝説的存在ミハエル・シューマッハの息子、ミックが所属している。
そのF3チームに、このほど、もうひとりサラブレッドが加わった。3度のF1王者ネルソン・ピケを父に持ち、兄は元ルノーのF1ドライバー、ネルソン・ピケ・ジュニアというペドロ・ピケだ。
ブラジル国内のF3シリーズで2年連続タイトルを獲得したペドロは、満を持してユーロF3に乗り込むのである。
今や、F1ドライバー養成所と広く認められるユーロF3。マックス・フェルスタッペンと二人三脚で同シリーズを戦った父ヨスは、次のように話す。「ミック・シューマッハの所属チームに、こんどはピケの名を持つドライバーが仲間入りした。いいことじゃないか」
「これもフリッツ(ファン・アメルスフールト)の為せる業だ」とオランダ『De Telegraaf(テレグラーフ)』紙に語るヨス。「彼には、多少なりとも(ピケのチーム加入に)マックスが貢献したと思ってほしいね」