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関係修復の兆し? ルノーがF1アメリカGPで新スペックエンジンを供給

2015年10月22日(木)16:51 pm

今季限りでの決別は決定的だと言われていたレッドブルとエンジンパートナーのルノーだが、レッドブルとトロロッソがF1活動を継続していくためには、その関係修復が残されたわずかな望みとなりそうだ。

というのも、メルセデスAMGとフェラーリも2016年にレッドブルへエンジンを供給する可能性を否定しているためだ。フェラーリは2015年仕様の1年落ちパワーユニットであれば供給できると申し出ていると言われているが、あくまでもトップ争いを目指すレッドブルがその条件をのむとは考えられない。

イタリアの『Omnicorse(オムニコルセ)』は、レッドブルが公式に謝罪しない限り、ルノーがレッドブルに歩み寄り、エンジンパートナーとしての関係を維持する可能性はないようだと指摘している。

ほかのF1チームもレッドブルに対しては冷ややかな目で見ている。これまで言いたいことを言ってきたレッドブルは、しばしばライバルチームたちからの反感を買っていたからだ。

■公式に決別が決定しているわけではない

だが、レッドブルとルノーが関係修復に動く可能性が残されているかもしれないと言われている。

これまで、すでにルノーとレッドブルが決別することは確定していると言われていた。だが、レッドブルのチーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーは、ドイツの放送局『RTL』に次のように語った。

「公式には、ルノーとの間では何も決まっていないんだ」

「これからどうなるかは分からないが、不可能なことは何もないよ。まだいろんな可能性が残されている」

■ルノー、アメリカGPで新スペックエンジンを投入

さらに、もうひとつ明るい兆候が見えてきているのも事実だ。それは、ルノーが今週末にオースティンで行われるF1アメリカGP(25日決勝)で、レッドブルに新スペックのパワーユニットを投入することを決めたことだ。その新スペックエンジンには、シーズン中の使用が認められた12枚のトークンほぼすべてがつぎ込まれたものだと言われている。

本来、前戦ロシアGP(第15戦)で投入される予定となっていたこの新スペックパワーユニットだが、ルノーはそれを2016年まで温めることにするようだとうわさされていた。その新エンジンをオースティンで供給することを決めたということは、ルノーとレッドブルの関係修復が進んでいることを意味するものではないかと受け止められている。

だが、両者の関係修復の希望が残されているとはいえ、残された時間はもうあとわずかだ。レッドブルとトロロッソのオーナーである世界的エナジー飲料メーカーの総帥ディートリッヒ・マテシッツは、最終期限は10月末までだと公言している。

■ルノーの決断を待っているとレッドブル

来週末に2週連続開催されるメキシコGPの決勝日にはすでに11月1日を迎えることになる。レッドブルとルノーが関係修復をするには、実質的には今週末のアメリカGPが最後のチャンスとなりそうだ。
ホーナーは次のように続けた。

「我々は5月から、彼ら(ルノー)が今後どうするつもりなのかを理解するために待ち続けている」

「彼らは自分たちのチームを持つつもりなのか? 彼らはエンジンサプライヤーを継続するのか、しないのか?」

そう述べたホーナーは、次のように繰り返した。

「我々は彼らの出方を待っているんだ」

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