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メルセデス「エンジン開発凍結の緩和はホンダとルノーにチャンスを与えるため」

2015年10月22日(木)11:38 am

メルセデスのモータースポーツ責任者であるトト・ヴォルフが、メルセデスがF1エンジンの開発凍結ルールを緩和することに同意したのは、もっと競争力のあるチームが増えることが必要だと考えたためだと語った。

先週、ジュネーブで開催されたエンジンルールに関する会議において、統括団体であるFIA(国際自動車連盟)やフェラーリも、低迷を続けるルノーやホンダに対して2016年にメルセデスやフェラーリに追いつくチャンスを与えるために開発凍結ルールを見直すことに同意していた。

もともとのルールでは、2016年に向けては各エンジンメーカーに25枚のトークン(パフォーマンス開発引換券のようなもの)が交付され、それらはシーズン開幕前にのみ使用が許されることになっている。

だが、ジュネーブでの会議において、そのトークンが32枚へと増加されるとともに、シーズンを通じてそれを利用して開発を継続することが認めるという改定案が合意に達していた。

「このケースに関しては、我々は競争力のあるチームが戦う舞台が必要だとの立場に立ったんだ」

ドイツの『Spox(シュポクス)』にそう語ったヴォルフは、次のように続けた。

「ホンダとルノーは我々と同じレベルで戦いたいと望んでいる。だから我々としても強硬路線をとって、常に自分たちに有利な方向へとルールを利用するわけにはいかないんだ」

「時にはライバルたちに息がつけるだけの余裕を与えることも必要だ。ホンダは1年遅れて参入してきた。ルノーは再びファクトリーチームを構えるという決断をした」

「こういうことをかんがみれば、レギュレーションを緩和し、『エンジン開発は凍結され、ライバルたちは追いつくことができない』という議論を省くことが適切だと考えたんだ」

そう語ったヴォルフは、次のように結んだ。

「公平な戦いの場があること、それが重要だと私は思っているよ」

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