先週末のF1ロシアGP決勝をリタイアで終え、ポイントランキングで3番手に後退してしまったニコ・ロズベルグ(メルセデスAMG)だが、残りのレースでチームメートのルイス・ハミルトンの支援に回るという考えはなさそうだ。
【結果】F1ロシアGP決勝の順位、タイム差、周回数、獲得ポイント
2年連続で自身3度目のF1ドライバーズタイトル獲得に王手をかけたハミルトンだが、その最大のライバルは、ロズベルグをかわしてランキング2番手に上がってきたフェラーリのセバスチャン・ベッテルだ。
数字上はわずかながらに可能性を残すとは言え、実際には4レースを残してハミルトンに73ポイント差を付けられているロズベルグがF1チャンピオンになれる可能性は限りなくゼロに近い。
だが、ロズベルグは母国ドイツの『Bild(ビルト)』紙に次のように語った。
「残りの4レースを楽しもうと思うし、できる限り多く優勝したいと思っている」
「残念ながら、ロシアでセバスチャンにランキングで上に出られてしまった。だけど、それをまたアメリカ(25日決勝)でひっくり返したいと思っているよ」
「(ソチでの)レースの後で、もし今後セバスチャンがさらにルイスに迫ってくるようなことがあれば、彼の支援に回ってくれないかと頼まれたよ。だけど、正直に言って、そんなことは考えてもいないよ」
「それに、そんなふうになるとも思っていないしね。2016年にはこの3人がタイトル獲得に向けてもっと接近戦を演じられることを願っているよ」
ロズベルグにとっては悔しいことだろうが、すでにチームメートのハミルトンが今季のタイトルを獲得するのは時間の問題だ。
メルセデスAMGの非常勤会長を務めるニキ・ラウダも、ロズベルグにまだタイトル獲得の望みがあると思うかと質問されると、次のように答えた。
「数字的にはイエスだよ。でも、そのためにはルイスが今F1を引退して家に帰ってしまうしかないね」