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来季F1タイトル争いの主役はハミルトンとベッテル? ハミルトン最大の敵は…

2015年10月13日(火)19:12 pm

先週末にソチで行われたF1ロシアGPでは、ランキングリーダーのルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)が今季9勝目をあげた。

【結果】F1ロシアGP決勝の順位、タイム差、周回数、獲得ポイント

最大のライバルであったチームメートのニコ・ロズベルグは、ポールポジションからスタートしてレースをリードしていたものの、不運なトラブルによってノーポイントに終わってしまった。

これにより、次戦アメリカGP(25日決勝)で、ハミルトンが2年連続、通算3度目のドライバーズタイトル獲得を達成する可能性が高くなってきている。

■予想以上の差がついたとハミルトン

ハミルトン自身はまだ慎重な姿勢は崩していないものの、ロシアGPで2位となりランキング2番手に浮上してきたフェラーリのセバスチャン・ベッテルとの差が4レースを残した時点で66ポイントもあるのは予想以上の結果だったと次のように語った。

「これほどたくさんポイントを稼ぎ、これだけの差を築けたなんて信じられないよ。今までにはこんなことはなかったからね」

■ロズベルグには運がなかったとメルセデスAMGのボス

しかし、メルセデスAMGのビジネス担当エグゼクティブディレクターであるトト・ヴォルフは、すでにロズベルグのタイトル獲得の望みが消えたとは言え、2人のドライバーの戦いはポイント数以上に接近したものだったと考えている。

「誰もが、ルイスが圧倒的な強さを誇っていると言っている。だが、彼らがいつもどれほど接近した状態で戦っていたかということを忘れているよ。ニコは最近の数レースではまったく運に恵まれなかっただけなんだ」

「調べれば調べるほど、ソチではどれほど彼(ロズベルグ)がよかったかということがよく分かってくるんだ」

■2016年はハミルトンvsベッテルという構図に?

だが、そのヴォルフも、2016年には今季ここまでに3勝をあげているフェラーリがさらに強さを発揮してくるだろうと見ている。そして、タイトル争いに関しても、ハミルトンとベッテルによる戦いが展開されるという構図になるのではないかと語った。

「彼らはどちらも非常に速いクルマに乗っているし、違うチームのドライバー同士によって屈指のライバル関係が生まれる可能性があるだろうね」

昨年は、最終戦がダブルポイントとなる特殊なシステムが採用されていたこともあり、タイトルのゆくえはアブダビで行われた第19戦にまでもつれこんでいた。今シーズンは、ホイール・トゥ・ホイールでの激闘というシーンさえあまりなく、気が付いてみたら大量リードを築いていたハミルトンだが、やはり来季はもっと接戦を期待していると語り、次のように付け加えた。

「最終的には、F1というものはいつもそういう形であって欲しいと思っているんだ」

■ハミルトンの最大の敵は信頼性

そのハミルトンにとって、今季のタイトル獲得に向けての最大の敵はクルマの信頼性かもしれない。ロシアGPで先頭を走りながらスロットルのトラブルであっけなくリタイアしたロズベルグのように、自分にもそういう不運が巡ってこないという保証はないのだ。

だが、メルセデスAMGの実質的なチーム代表であるヴォルフは次のように語った。

「基本的には(信頼性に関しては)心配していないよ。だが、F1にはそういうこともつきものなんだ。常に限界ギリギリで戦っているわけだからね」

「あれ(ソチでロズベルグに発生したトラブル)は、過度の自信は禁物だということをもう一度示してくれたよ」

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