かつてウィリアムズやマクラーレンで活躍していた元F1ドライバーのファン・パブロ・モントーヤが、F1改善に向けてある提案を行ったが、マクラーレン・ホンダのジェンソン・バトンがその意見に賛同したと伝えられている。
F1引退後は、アメリカのNASCARに参戦し、昨年から再びインディカーで活躍している39歳のモントーヤだが、現在人気低迷に悩んでいるF1をもっと魅力のあるものにするにはどうすればいいと思うかとの質問を受けた際、タイヤとブレーキに備えられている温度センサーを禁止にすべきだと発言していた。
現在、今季のインディカーシリーズのポイントリーダーとなっているモントーヤは最近、今のF1ドライバーたちは「怠け者」になってしまっており、こうした状況を改善する必要があると指摘していた。
モントーヤに言わせれば、現在はドライバーに対し、エンジニアからタイヤやブレーキに関する情報が過度に伝えられる状況となってしまっており、「そういったものを取り去ってしまえば、また(ドライバーが)自分で感じとらなくてはならなくなるだろう」というわけだ。
そのモントーヤのコメントについて意見を求められたバトンは、ドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』に次のように答えた。
「かつてはそういうふうにやっていたんだ」
「誰も温度のことなど教えてくれなかったし、オーバーヒートを起こしているのかどうかというようなことは、自分で感じとるしかなかったからね」
かつてのライバルのコメントに対してそう語った35歳のバトンは、次のように付け加えた。
「だから、ファン・パブロは正しいよ。僕たちが同じ意見を持つなんて、これまでは決して考えられなかったけれどね!」