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F1ドイツGP、2017年の開催は依然不透明

2015年07月17日(金)18:57 pm

2016年にはホッケンハイムで開催が予定されているF1ドイツGPだが、その翌年2017年の開催についてはまだ不透明なままだ。

近年、ニュルブルクリンクとホッケンハイムが隔年で交互開催していたドイツGP。だが、本来であれば今年ドイツGPを開催する順番となっていたニュルブルクリンクが経営破たんを起こしたことで、今年はレースがキャンセルされていた。

本当であれば今週末にドイツGPが開催されていたはずだが、ハンブルクを訪れていたドイツ人ドライバーのニコ・ロズベルグは次のように語った。

「誰にとってもすごく残念だよ。でも、重要なのは(ドイツGPにとって)これは一休みだということさ」

「ドイツGPはF1選手権の中でも伝統あるレースだし、それを行わないわけにはいかないからね」

事実、交互開催を行っていたホッケンハイムでは2016年と2018年の開催契約を結んでおり、それに従ってFIA(国際自動車連盟)が発表した2016年の暫定カレンダーにもドイツGPが盛り込まれている。

だが、ホッケンハイムの責任者であるゲオルグ・ザイラーは、今後もドイツGPを継続していくためには来年のレースで観客席が満員になるような状況が必要だと主張している。

ともあれ、2016年にはホッケンハイムでドイツGPが開催されたとしても、翌2017年にどうなるのかはまだ不透明な状態だ。現時点では2017年に関してはニュルブルクリンクもホッケンハイムも開催契約を結んでいない状態だからだ。

ザイラーはドイツの『DPA通信』に次のように語った。

「もし来年のチケットが売り切れるような状態であれば、2017年にニュルブルクリンクに代わってレースを開催することを検討することも可能かもしれない」

「だが、そのための話し合いを始められるのは1年後だ」

ザイラーはさらに、今年のドイツGPがキャンセルされたことについて、次のように続けた。

「もちろん、これは誰にとっても残念なことだった。だが、我々は真実と向き合うべきだ」

「ニュルブルクリンクには契約がなかった。我々がホッケンハイムでやるという契約を結ぶことも可能だったかもしれない。だが、こうした状況下にあって、我々としてもさらにリスクを背負い込むわけにはいかなかったんだ」

今年のドイツGP開催に関しては、ドイツが誇る自動車会社であるメルセデスも開催に向けて協力を惜しまないとの姿勢を見せていた。だが、最終的にはF1の商業権を一手に握っているバーニー・エクレストンとの合意にたどり着くことはできなかった。

ドイツの有名な元F1ドライバーであり、現在はドイツのモータースポーツ連盟DMSBの会長を務めるハンス-ヨアヒム・シュトゥックは、ニュルブルクリンクの契約を復活させるための努力を行ったことがあったと『Bild(ビルト)』に次のように語った。

「私はバーニー・エクレストンと交渉したよ。彼は、シーズンの終わりにはチームたちに9億(ユーロ/約1,200億円)を支払わなくてはならないから金が必要なんだと言っていた」

「私も彼が抱えている問題は理解している」と続けたシュトゥックは、次のように付け加えた。

「だが、私としては彼ももう少し融通をきかせてくれればよかったと思っているがね」

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