先週末に行われたF1イギリスGP(第9戦)は、フェラーリにとっては厳しいレースとなっていた。予選ではウィリアムズの2台に先行を許し、今季初めて2台ともに3列目以下からのスタートを余儀なくされてしまった。
【結果】F1イギリスGP決勝の順位、タイム差、周回数、獲得ポイント
シーズン序盤には、唯一メルセデスAMGに対抗できるチームであったフェラーリが今ではウィリアムズにその立場を逆転されてしまいそうな状況となっている。
決勝では終盤の雨によってウィリアムズを逆転したセバスチャン・ベッテルが3位表彰台に上ったものの、もしレースがドライコンディションのままで推移していたとすれば、ウィリアムズがフェラーリの前でゴールしていたのは間違いないだろう。
キミ・ライコネンは、フェラーリの弱点は硬めのタイヤが用いられる高速サーキットにあるとし、ブラジルの『Globo(グローボ)』に次のように語った。
「サーキットやコンディションに大きく依存してしまうんだ」
「ハンガリー(第10戦/26日決勝)では違う展開になると期待しているよ。だけど、僕たちはどんなタイプのサーキットでも、どのタイヤを履いてももっと速くしていく必要がある」
ベッテルも同意見だ。
「当然ながら、(イギリスGPは)僕たちにとってすごくいい週末ではなかった」
「僕たちはウィリアムズのペースに驚かされた。だけど、よい週末ではなかった理由は、これまでのレースよりもトップとの差が開いていたことなんだ」
「僕たちが後退してしまったんだとは思わない。ただ、正しい方向性が見つけられなかっただけだと思っている」
最後にライコネンが次のように付け加えた。
「次はもっといい週末になることを期待しているよ」