トロロッソのカルロス・サインツが、チームメートのマックス・フェルスタッペンに負けるつもりはないと主張した。
20歳のサインツと17歳のフェルスタッペンは、ともに今季レッドブルのジュニアチームであるトロロッソからF1デビューを飾っている。
だが、ここまでのところ昨年から大きな話題となっていたフェルスタッペンの方がメディアにも多く取り上げられている。そして、中には伝説的元F1ドライバーであるアイルトン・セナにも匹敵するほどの才能の持ち主だという評価もみられるほどだ。
今週、ローマにあるローマ・トレ大学を訪れていたサインツは、こうしたメディアの報道について次のように語った。
「彼(フェルスタッペン)は新たなセナだと言われている」
「だけど、今日のF1ドライバーの能力を分析するのはすごく難しいことなんだ」
「せいぜい、チームメートとの比較ができるくらいだよ。それにマックスと僕はドライビングスタイルも似ているしね」
そう語ったサインツは、さらに続けた。
「マックスはすごく強いし、メディアも僕より彼の方を多く取り上げているのも事実だ」
「それが僕のプレッシャーにもなるけれど、僕も自分に自信を持っているし、彼を打ち負かすこともできると常に思っているよ」
一方、フェルスタッペンの方は、2人の間にライバル意識があるのは事実だとしても、ここまでのところはお互いの関係もうまくいっていると主張している。
「僕とカルロスはとてもうまくいっているよ」
今週、母国オランダのゼンドボート・サーキットへ向かう途中でそう語ったフェルスタッペンは、次のように付け加えた。
「僕は、それがすごく大切だと思うんだ。2人で一緒にクルマの改善に取り組むことができるからね」
テクニカルディレクターのジェームス・キーの主導のもとに製造された今季のトロロッソSTR-10は、天才F1カーデザイナーと称されるエイドリアン・ニューイが設計したレッドブルのRB11よりも優れているようだとの声も聞こえている。
しかし、サインツは、トロロッソではずっとレッドブルと張り合えるような状態が続くことはないのも分かっていると次のように続けた。
「彼らには4億ドル(約478億円)の予算があるのに比べ、僕たちは1億(約120億円)しかないんだ。シーズンの最初の4レースでの結果が、その後のシーズンの成り行きを反映するものではないこともしばしばあるものだよ」
そう語ったサインツは、次のように付け加えた。
「僕たちは(チーム別ランキングで)5位を目指しているんだ」
4レースを終えた時点で、トロロッソはランキング6番手につけている。