最近、レッドブルに関して2つほど新たなうわさがささやかれている。
そのひとつは、レッドブルが、チーム代表のクリスチャン・ホーナーが設立し、現在もGP2などで活躍するレーシングチームであるアーデンをF1に引き上げるための支援を検討しているようだというものだ。
現在、自らのワークスチームを組織してF1に再びフル参戦することを検討しているルノーが、レッドブルのジュニアチームであるトロロッソの買収交渉を進めていることが報じられている。もし、仮にアーデンがF1参戦を果たすことになれば、当然レッドブルの「Bチーム」という位置付けとなるだろう。
2016年から参戦を予定しているアメリカのハースF1は、実質的にフェラーリの「Bチーム」となるだけに、レッドブルとしてもその対抗策を検討しているということのようだ。
もうひとつのうわさは、レッドブルではトロロッソでテクニカルディレクターを務めているジェームス・キーをチームに引っ張ろうと考えているのではないかというものだ。
キーは、1988年にジョーダンでF1の世界へと足を踏み入れ、その後チームのオーナー体制が変わってもずっと同チームに在籍し、2005年からはテクニカルディレクターとして活躍。2010年にはザウバーに移籍するも、2012年シーズン開幕前に離脱し、同年9月からトロロッソのテクニカルディレクターを務めている。
レッドブルでは、最高技術責任者のポジションにあるエイドリアン・ニューイが今年以降段階的にF1の最前線からは身を引くことが明らかとなっており、その後の技術体制を検討する上でキーの名前があがるのも当然といえば当然の話なのかもしれない。