現チャンピオンのルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)は、環境に対するF1の貢献度について疑問を口にした。
環境保護への意識が高まる中、F1も昨年から燃料使用量を厳しく制限した1.6リッターV6ターボエンジンにルール変更され、メルセデスAMGが圧倒的な強さを見せている。
しかしハミルトンは、F1中国GP(12日決勝)が開催されている上海で、現在のエンジンが環境に与える影響をどう考えるか聞かれて「驚きの回答」をしたとイギリスの『Daily Express(デイリー・エクスプレス)』紙が伝えている。
「僕も環境は気にかけているよ、もちろん」とハミルトン。「自然が大好きだし、木々や野生動物も大好きだ。植物とかみんな好きだよ」
「でも、僕たちの小さなレースで環境に大きな違いが生まれると思うかと聞かれれば、それはないんじゃないかな。ここ(上海)で走っている膨大な数の車や、飛行機とか発電所とかを考えたら」
「このスポーツについて考えれば、僕たちがリーダーになることは大事だと思うよ。必要なのは、とにかく誰かが正しいことをすることだ。そうすればほかの人もついてくる」
「だけど、以前のクルマのノイズが恋しいかと聞かれたらイエスだ。クリーンで効率が良く、かつ以前のような大音量のクルマがあれば、最高だよね」
これを伝えたギャリー・チャペル記者は、ハミルトンが答えを「事前に用意していたかのようだった」と述べている。