伝説的なラリードライバーであるカルロス・サインツが、自分と同じ名前を持つ20歳の息子がF1ドライバーとしてデビューを飾ることになったのは、その名前のためだけではないと主張した。
2014年にF1の下位カテゴリーであるフォーミュラ・ルノー3.5シリーズのチャンピオンとなった息子のサインツJrは、有名なレッドブルの若手育成プログラムメンバーであり、そのジュニアチームであるトロロッソから2015年にF1デビューすることが決まっている。
ラリーの世界最高峰シリーズであるWRCで2度チャンピオンに輝き、歴代3位となる通算26勝という記録を持つサインツは、母国スペインの『Marca(マルカ)』に対し、有名な名前を持つことが息子のF1昇格の手助けとなったことは確かだと次のように語った。
「この名字を持つことが彼にとって有利に働いた時期もあったよ」
「だが、最終的には名前だけでF1にたどりつくことはできないし、レッドブルのジュニアチームのようなチームならそういう可能性はさらに小さいだろう」
世界的エナジー飲料メーカーであるレッドブルをスポンサーとして抱えるプジョーのクルマで有名なダカールラリーに出走することになっている52歳のサインツは、自分の息子は「非常に若くして」F1に上り詰めたものの、「F1への登竜門シリーズのひとつにおいて非常にいい成績でタイトルを獲得もしたし、準備は整っている」と主張し、次のように続けた。
「私は、彼にはいい仕事をする準備が整っていると心から信じているよ。彼は、みんなが考えている以上に優れた才能を持っているし、私は彼がそれを証明できると期待している」
サインツは、2015年のF1は単に「観客」として見ることになるだろうとし、自分の息子にはそれほど助言できることもないと次のように付け加えた。
「彼のほうが私よりもよく知っているからね!」