セバスチャン・ブエミが、2015年もレッドブルのリザーブドライバーとしてチームに残ることになった。
レッドブルの育成ドライバーであったブエミは、2009年にジュニアチームであるトロロッソからF1デビューを飾ったものの、2011年シーズン限りでそのシートを失っていた。その後もテストやシミュレーター開発をしながら、控えドライバーとしてレッドブルにとどまっている。
ブエミは、そのかたわら2013年からWEC(世界耐久選手権)にもトヨタのドライバーとして出走。2014年シーズンにはチームメートであり元F1ドライバーであるアンソニー・デビッドソンとともにタイトルを獲得している。そして、今年初めて開催されたフル電動フォーミュラカーによる世界選手権であるフォーミュラEにもeダムス・ルノーからエントリーしており、ウルグアイで行われた第3戦では見事初優勝を飾っている。
だが、ブエミはそうしたカテゴリーで活躍しながらも、2015年にもレッドブルの控えドライバーとして、仮にダニエル・リカルドやダニール・クビアト、あるいはトロロッソのドライバーのどちらかが参戦できなくなった場合には、代役として出走するチャンスが与えられる位置にとどまることになった。
ブエミは、『Blick(ブリック)』紙に次のように語った。
「仲間(のドライバー)に何か悪いことが起きることを望んだりはしないよ。本当のことを言えば、シミュレーター作業も楽しいんだ」
「また2年間の契約にサインしたのも、それが理由だよ」とブエミは付け加えた。