F1の下位カテゴリーであるGP2シリーズで今季のチャンピオンとなったジョリオン・パーマーが、それがすぐにF1昇格への切符とならなかったことに対して嘆きの声をあげた。
元F1ドライバーのジョナサン・パーマーを父に持つ23歳のイギリス人ドライバーは、来季のF1シートを獲得するチャンスはなくなり、現在はフォース・インディアの控えドライバーとなることを目指している。
だが、ドイツの『Speedweek(スピードウィーク)』は、パーマーが控えドライバーとしての契約を手に入れるためには、さらにスポンサーからの資金持ち込みが必要となるだろうと報じている。
一方、ブラジル銀行という潤沢な資金を持つスポンサーを持つブラジル人ドライバーのフェリペ・ナスルは、来シーズンにはザウバーからF1デビューを飾ることが確定している。
そのナスルは、2014年のGP2選手権では、チャンピオンとなったパーマーばかりでなく、マクラーレンの育成ドライバーであるストッフェル・ファンドールネにも敗れ、ランキングは3位で終えている。
これには、パーマーもつい愚痴らずにはいられない。
「僕がサーキットで打ち負かしたドライバーがいとも簡単にF1のシートを獲得できたなんて、がっかりだよ」
「それが現時点におけるF1の現実なんだろうけど、これは間違っているんじゃないかな」
そう語ったパーマーは、次のように付け加えた。
「こういうことによって、F1には必ずしも最高のドライバーは必要ないんだって印象を生んでしまうからね」