ブラジル人ドライバーのフェリペ・ナスルが、自身のF1キャリアを病んでいるチームでスタートすることになるとの指摘に対して反論を行った。
20年以上にわたってF1参戦を続けてきたザウバーだが、そうした伝統にもかかわらず、財政難に苦しんだ2014年シーズンは1ポイントも獲得できないという過去最悪の結果に終わってしまった。
そのザウバーは、2015年に向けてブラジル銀行をスポンサーに持つナスルと、やはり潤沢なスポンサー資金を持つ元ケータハムのマーカス・エリクソンの2人と契約を結んでいる。そしてこれは、明らかにザウバーが資金的に非常に厳しい状況に置かれていることを示すものだと受け止められている。
だが、元ウィリアムズの控えドライバーであり、2014年のGP2シリーズをランキング3位で終えたナスルは、ザウバーは病んだ小魚のようなチームではないと主張し、ブラジルの『Globo Esporte(グローボ・エスポルチ)』に次のように語った。
「僕は小さいチームに入りたくはなかったんだ。そういうチームには競争力がないからね」
「ザウバーにはいい体制が整っているし、真剣な人たちがいる。フェラーリエンジンを積んでいるし、フェラーリはかなり改善されてきている。来年はもっと競争力のあるチームになると思っているよ」
そう語ったナスルは、次のように締めくくっている。
「ザウバーで最初の2シーズンを迎えることに関しては楽観的に考えているし、ワクワクしているよ」