ホンダのブラジルにおける風力発電事業会社であるホンダエナジー・ド・ブラジル・リミターダが26日(水)に風力発電拠点の稼働を開始した。
企業活動による環境負荷の最小化を目指し、ホンダはブラジルの自動車業界で初めて風力発電事業に取り組んでいる。発電拠点はブラジル南部のリオ・グランジ・ド・スル州シャングリラ市に約1億レアル(約46億円)を投じて建設されたもの。サンパウロ州スマレ市にあるホンダ四輪車工場から南へ約1,000kmのところにあるこの発電拠点を通じ、ホンダはブラジルにおける再生可能エネルギーの使用を積極的に進めてゆく。
風力タービン9機が設置されたこの拠点での年間発電量は、ホンダのブラジルにおける四輪車生産活動(年間生産台数約14万台)に必要とする年間電力量に相当する約9万5,000MWhとなると予想されており、工場で必要な電力量を再生可能エネルギーで創出することによるCO2排出量の低減効果は年間約2,200トン以上に上ると見込まれている。
ホンダでは全世界で販売する製品のCO2排出量を2020年までに2000年比で30%低減するという目標を定めており、生産時やサプライチェーンを含めた企業活動全体でのCO2排出量低減に向けたグローバルでの取り組みを強化している。