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新たな目標を掲げるアロンソ。いっぽうバトンは

2014年11月25日(火)6:30 am

23日(日)の2014年F1最終戦スペインGPでフェラーリのキャリアに終止符を打ったフェルナンド・アロンソだが、次の動きに関しては相変わらず口が固かった。

大方の予想はマクラーレン・ホンダへの移籍だが、アロンソもアブダビで、それを裏付けるようなコメントを発してはいた。

「サプライズはなしだ」とアロンソ。テレビ局のレポーターに、ウォーキング(マクラーレン本拠地)に戻るつもりだろう?と話しかけられると「いい線いってるね」と応じていた。

■元国王から、まさかの情報漏れ

今年6月に退位したスペインの元国王、フアン・カルロス1世は、アロンソに招かれアブダビGPを観戦した一人。その元国王はスペインのテレビ局『Antena 3』に、もはや世界で疑う者はいない情報をもたらすのだった。

「(フェラーリでの)最後のレースを応援しに、私はやって来た」「彼はマクラーレンに加入すると話をしていた。とても嬉しそうだった」

元国王が口を滑らせたと知ったアロンソは当初、困惑気味だったが、次のように述べた。「そういう話題は、きみたち(報道陣)に任せるよ」

ドイツ『Speedweek(スピードウィーク)』は、こんなアロンソのコメントを掲載している。「王には逆らえないね。彼は常に正しい」

■マクラーレン以外に選択肢は?

内部情報を知る複数の関係者によると、マクラーレン以外でF1の選択肢は、まさかのメルセデスAMG移籍だそうだ。

しかし23日(日)、同チームからはアロンソの「ア」の字も出ず、新F1王者ルイス・ハミルトンとニコ・ロズベルグを持ち上げるのに忙しそうだった。

アロンソ本人も、ブラックリー(メルセデスAMG)行きを否定している。

「メルセデスAMGが大きなアドバンテージを持っているのは皆、知ってのとおりだ」とアロンソ。「おそらく来年もそれは変わらないだろう」

「僕が始めようとしているプロジェクトは、何も来年だけに視野を定めているわけではない」

「これは長期に渡るパートナーシップだ。このプロジェクトが、いずれメルセデスAMGに挑戦できるようになれたらいい。これは、そのための第一歩なんだ」

2007年の在籍時には、チームCEOのロン・デニスと激しく衝突したアロンソ。しかし、それもマクラーレン復帰に障害とならないのは、次の発言から明らかだ。

「僕はルノー(現ロータス)からマクラーレンへ行き、またルノーに戻った男だよ」

「いろいろな記事を読む限り、僕はいっしょに働きにくい男らしい。それが本当なら、以前いたチームに戻れるはずがない。だろう?」

「表彰台でシャンパンをぶちまけたり、レースに勝って世界タイトルを取ることがなくなってから久しい。僕の新しいプロジェクトは、まさにそれが目標だ。一年目は無理かもしれないが、いずれ将来、目標が実現すると信じて疑わない」

■チームメートは果たして

さまざまな情報から、2015年のチームメートはマクラーレンの若手ケビン・マグヌッセンになりそうだ。ただ、15年のF1キャリアを誇るジェンソン・バトンはまだ引導を渡されていない。

「ロン(デニス)とはレース後に話し合った。それが毎レースの習慣なのでね」と23日(日)、報道陣に語ったバトン。「特に新しい情報はないよ。でも、あと数日したら明らかになるだろう」

「決勝前、ガレージに足を踏み入れた時は辛かった。メカニックの皆からハグされたりしてね。あれには参った。彼らの顔に何が書いてあるか分かっちゃったよ」

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