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キャノピーは人命を救うか

2014年10月10日(金)7:17 am

先週末のF1第15戦日本GPで発生したジュール・ビアンキ(マルシャ)の事故についてメルセデスAMGの技術責任者パディ・ロウは9日(木)、たとえコックピットがカバーで覆われていたとしても、ビアンキの負傷は避けられなかったとの見方を示した。

マシン撤去用の重機に突っ込んで大怪我を負ったビアンキ。むき出しとなっているドライバーの頭部を守る、より優れた方法として、F1は前方に向けたロールバーか頑丈なキャノピー(天がい)の義務化を推進せよとの声が高まっている。

ところがロウは、そうした装備も鈴鹿ではビアンキの怪我を防ぐ手段になったかどうか疑問だと話す。

「もし(ビアンキの事故で)ロールバーが砕けたら」と、ドイツ『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』に語るロウ。「さらに多くの破片が飛び散って、より危険になるのではないか」

それでもフェルナンド・アロンソ(フェラーリ)は、ビアンキのクラッシュを受けてコックピット・カバーの実用化を検討すべきだと主張している。

自らも2012年に命を落としそうになったというアロンソ。同年のベルギーGP決勝スタート直後に起きた多重クラッシュをご記憶だろうか。空中に浮いたロマン・グロージャン(ロータス)のマシンが、危うくアロンソの頭をかすめたのだ。

スペイン発の記事で、アロンソは次のように話す。「もし(キャノピーを装着)できるなら、その可能性を排除すべきでない」

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