マルシャが、今週末のF1ロシアGP(12日決勝)のサポートレースとして開催されるGP3(F1の下位カテゴリー)レースへの参戦を取りやめることを発表した。これに関し、マルシャでは先週末の日本GP(第15戦)で起こったジュール・ビアンキの事故とは関係がないとしている。
マルシャは、マルシャ・マノー・レーシングというチーム名でGP3に参戦していたが、8日(水)にロシアでの参戦中止を発表。このタイミングで発表されたことで、これは鈴鹿で重傷を負ったビアンキの状況を念頭に置いたものかと考えられたが、実際にはそうではないようだ。
チームが出した声明には、「ソチのレースに参戦しないことは純粋に商業的な理由のためであり、鈴鹿でのF1レースで起こったこととはいかなる関係もない」と記されている。
さらに、マルシャGP3チームがロシアGPに参戦するための機材の輸送期限は先週の木曜日(2日)であったとしており、もちろんそれはビアンキがクラッシュした5日(日)の数日前だった。つまり、鈴鹿GP開催前に、マルシャのGP3チームがロシアに向かわないことがすでに確定していたということだ。
GP3の公式ページに掲載されたマルシャ・マノー・レーシングの欄からはすでにドライバーの名前や顔写真が削除されている。声明によれば、ロシアの次に予定されている最終戦のアブダビGPに参戦するかどうかについては追って決定するとされている。