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バトン、婚約者ジェシカや友人が支えになってプレッシャーを乗り越えられる

2014年10月01日(水)19:26 pm

1日(水)、モービル1主催の記者会見がマクラーレン東京ショールーム(東京都港区赤坂)で行われ、ジェンソン・バトン(マクラーレン)とスキージャンプで銀メダリストの葛西紀明のトークイベントが開催された。

【写真】バトンがオリンピックメダルを首にかけ笑顔の写真や、愛車マクラーレン650Sの前でポーズする写真はこちら

元フジテレビアナウンサーの内田恭子が進行役を務めたモービル1トークセッションのテーマはエンジンオイルらしい「大切な物を守る」。

バトンがF1に登場したときからのファンだという葛西は、「今日は一人のファンとして楽しみ」。以前、鈴鹿サーキットに観戦に行った際はバトンに会えなかったといい「カッコいいし、速い」とバトンの魅力を笑顔で語った。

■ソチでは食事に気を付けろ
ソチオリンピックでソチという街を経験している葛西からバトンへのアドバイスとして「僕はピロシキであたった(お腹を壊した)ので、食事には気を付けて」とアドバイスし、それを聞いたバトンは「日本GP後の水曜日にソチへ旅立ちますが、食事は気を付けようと思います。ソチは始めてのサーキットなので楽しみ」と語った。

■アスリートに年齢は関係ない

ソチオリンピックでスキージャンプ競技最年長41歳(当時)にして個人・銀メダルと団体・銅メダルを獲得した葛西は、「1万5千人に触ってもらった」という2つのメダルを首にかけて登場し、初めてオリンピックメダルを見たというバトンは葛西への第一声で「スゴイネ、オメデトウ」と日本語で称え41歳でメダルを獲得した葛西を見て「諦めなければ年齢は関係ないと思いました」と語った。

■黄色の「マクラーレン650S」が欲しい葛西、バトンはモナコでの愛車

4,000万円ほどするという黄色の「マクラーレン650S」を見た葛西は「(展示されている車両を見ながら)特にこの黄色が好きなんです。欲しいな・・・でも高くて手が届かないかな・・・」と苦笑いしながら、「次のオリンピックで金メダル獲って買いたいと思います」と力強く宣言。

バトンは「実はモナコでこれとまったく同じ黄色の『マクラーレン650S』に乗っている」ということで、「ほんと素晴らしい車です。メカニカルグリップも素晴らしい」と車の魅力を語った。

■F1とスキージャンプ、共通点は「チーム」

F1とスキージャンプの競技について語った2人の共通点は「チーム」だと二人はいう。F1を昔から見ているという葛西は「実はF1とスキージャンプは似ている」と語り、続けて「繊細なところ、チームとして一つでも欠けても最高のパフォーマンスが出ない、F1と同じく毎年変わるルール、常に進化していかなければいけない難しさ」ということで、どちらも競技中は1人で戦うが、その裏では常に多くのチームスタッフが支えており、チームの重要性を語った。

■アスリートとしてのルールは「継続」

自分を追い込むタイプで毎日30分ほど走るという葛西は「30分ほどでも、毎日続けるのが難しい」と言い、「試合前は減量、たまに断食もする」とオリンピックメダリストらしいストイックな面を見せた。

葛西の話を聞いたバトンは、アスリートとして共通項が多いと語り、「F1ではただ運転しているように見えるかもしれないけど、重力、スピードは非常にきついので、トレーニングは重要。F1では最年長になるが気持ちはとても若い。昨日も富士山周辺をサイクリングしてきた」とトレーニングの重要性を語った。

■2人が極限のプレッシャーを克服する助けは「家族」

葛西から「プレッシャーへの対処法」について質問されたバトンは、「良いときも悪いときもいつも支えてくれる家族が支えになっている」と答えた。F1でもう15年目になったバトンは、婚約者の道端ジェシカさん、友人など大切な人たちも含め家族だという。

葛西は、スキージャンプ団体主将を務めた際は「口から心臓が飛び出そうなくらい緊張した」と明かしたが、「チャンス」と捉えて取り組んだという。また、「母親を亡くし、妹重い病気になった家族を元気づけてあげたい。応援してくれる家族や多くの人にジャンプをやらせていただいているという感謝の気持ち」を持って挑戦を続けているという。

2人とも勝たなくてはいけないという大きなプレッシャーがある中で、それを「大切な家族」が支えてくれているという。

婚約者の道端ジェシカさんや、ホンダF1チームに所属していた過去など日本とは縁があり日本は第二の故郷だというバトンは、苦戦している今季の状況から今週末のF1日本GPは「厳しい戦いになる」と覚悟しながらも、「表彰台を目指して最大限の努力をする」と抱負を語った。

F1日本GPは10月3~5日に鈴鹿サーキットで、そしてF1初開催となるロシアGPは翌週10月10~12日(日)ソチで開催される。

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