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アントニオ・フェリックス・ダ・コスタ「F1の夢は消えた」

2014年09月16日(火)11:12 am

今季、レッドブルのリザーブドライバーを務めるアントニオ・フェリックス・ダ・コスタが、F1で走るという「夢」は恐らく消えてしまっただろうと認めた。

昨年、レッドブルの若手育成プログラムの一員であるポルトガル人ドライバーのダ・コスタは非常に有望視されており、今年2014年にはジュニアチームのトロロッソからF1デビューを飾るのではないかとうわさされていた。

だが、ダ・コスタが2013年のフォーミュラ・ルノー3.5シリーズのタイトル獲得に失敗すると、レッドブルではまだ10代であったダニール・クビアトをGP3からいきなりF1に昇格させ、トロロッソのドライバーに据えていた。

恐らく、そのクビアト抜擢(ばってき)が成功したことに味をしめたレッドブルは、来年は現在まだF3シリーズで戦う16歳のマックス・フェルスタッペンを一気にトロロッソからF1デビューさせることを決定している。

そんな中、ダ・コスタは自分のF1デビューの夢はもう終わったと認め、『Speedweek(スピードウィーク)』に次のように語った。

「シーズンが始まったころには、まだF1に行くという望みを抱いていたよ」

「僕はまだ23歳だし、夢をあきらめるにはまだちょっと若いと思うけれど、今後専念してゆくべきことを決断しなくてはならなかった。そして、それはDTM(ドイツ・ツーリングカー選手権)なんだ」

ダ・コスタは、今季レッドブルの支援を受けながらDTMにBMWから参戦しているが、ここまでにわずか4ポイントしか獲得できていない。

しかし、ダ・コスタは今後もDTMに自分の将来を見いだしていくのだと次のように主張した。

「DTMをすごく楽しんでいるし、最初からうまく行っているよ。だから、僕はこれに集中しようと決めたんだ」

「もし、ここで10年も過ごすことができたらうれしいだろうね。それが僕の目標さ」

そう語ったダ・コスタだが、クビアトに、そして今度はフェルスタッペンに先を越される形になったことに関してはそれほど悔しいという気持ちを抱いてはいないと次のように続けた。

「マックスは、とてもいいレーシングドライバーだよ。僕が16歳のときには彼がやってみせたようなことはできていなかった。彼が特別な才能を持っていることは明らかだね」

「同時に、カルロス・サインツJr.についてはすごく残念に思っている」とダ・コスタは続けた。

「彼はレッドブルの育成を受けてきたし、レッドブルも彼に多くの投資をしてきた。そして彼も最高峰クラスに昇格できる準備が整っているんだ」

「僕は、彼がチャンスを得て、マックスとカルロスが来年共にグリッドに並んでいるのが見られることを期待しているよ」

ダ・コスタは、現在DTMにエントリーするとともに、先週末の13日(土)に初開催されたフル電動フォーミュラカーによる世界選手権である「フォーミュラE」にも鈴木亜久里率いるアムリン・アグリとドライバー契約を結んでいる。だが、記念すべき北京での開幕戦はDTMのレースと日程が重なったことにより欠場し、佐藤琢磨にステアリングを委ねていた。

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