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可夢偉のケータハム、新オーナーなしでは消滅していた

2014年07月05日(土)23:15 pm

小林可夢偉が所属するケータハムは、新オーナーがいなければF1イギリスGP(6日決勝)に出走できなかった。

こう明かしたのは、HRTやフォース・インディアのチーム代表を務めていたコリン・コレスだ。元オーナーのトニー・フェルナンデスからチームを買収した新オーナーについては、「スイスおよび中東の投資家による共同事業体」とだけ発表されており、コレスはそのアドバイザーだという。

「経営陣と投資家の全体像については、君たちも私と同じくらい知っているじゃないか」とケータハムのジェリー・ヒューズもシルバーストンで記者に話しているほどだ。

■新オーナーなしではチームは崩壊していた

しかしコレスは、ケータハムの新オーナーは称賛されてしかるべきだと話す。『Speedweek(スピードウィーク)』が伝えた。

「自分がこういう形でF1に復帰するとは予想していなかった」とコレス。

「われわれはかなりの間、さまざまなプロジェクトに取り組んできたが、ケータハムの計画は突然具体化したものだ」

「だが、もしわれわれが現れなければ、ケータハムはシルバーストンにいなかっただろう。われわれはこのチームを救い、トニー・フェルナンデスのためにずいぶん無理を聞いた」

「彼が胸をはってF1をあとにできるようにしてやったのだ。われわれなしでは、シルバーストンの前にこのレーシングチームは崩壊していただろうから」

■「投資家は今後も表に出ない」とコレス

投資家については、今後も明らかにする予定はないという。

「(投資家は)今後も表には出ない」とコレス。

「この何年か、干渉し過ぎる投資家のおかげで、いろいろと問題があった。ミッドランド、スパイカー、フォース・インディア、そして最近はHRTのカラバンテ家だ」

「今回の場合は、現場にいる人間に仕事を任せ、投資家は舞台裏にとどまるという人たちがついている」

「名前を聞いても何も分からないだろう」とコレス。「スイスを拠点とするドバイとクウェートの同国人組織だよ」

■新チーム代表がチームに手を加える可能性も

一方、新たにチーム代表に就任した元F1ドライバーのクリスチャン・アルバースは、チームを変えることもあり得るとオランダの『De Telegraaf(テレグラーフ)』紙に話している。

ドライバーの小林可夢偉とマーカス・エリクソンのどちらかが、アルバースと同じオランダ人のロビン・フラインスにシートを奪われるのではないかという憶測もある。

「まずは今週末の展開を見てからだ」とアルバースは話している。

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