4年連続チャンピオンであるセバスチャン・ベッテル(レッドブル)は、先週末に行われたF1モナコGP(第6戦)をエンジントラブルによるリタイアで終えている。
今シーズンはここまでチームメートのダニエル・リカルドのクルマにはほとんど問題が発生しないにもかかわらず、ベッテルは常に何らかのトラブルに悩まされ続けている。
だが、ベッテルは、自分のクルマにばかり集中的に問題が発生していることについて、単に「運が悪い」のだという受け止め方はしていないと語った。
「僕はもともと“運”という言葉はあまり好きじゃないんだ。何か問題が発生するときには、常に理由があるものなんだよ」
オーストリアのレッドブルリンクで27日(火)にそう語ったベッテルは、これまでのすべての問題がチームにとってはいい学習の機会となっているとも付け加えた。
レッドブルのモータースポーツアドバイザーであるヘルムート・マルコも、ベッテルがこうしたトラブルに見舞われているという事実はあっても、レッドブルとしてはまだ2014年シーズンをあきらめたりなどしていないと主張している。
「冬にあれだけ問題を抱えていたのに、我々はメルセデスAMGに次ぐ力を持つチームに仕上げてきた」
「まだ終わったわけじゃないんだ」とマルコは付け加えた。
ベッテルも次のように締めくくっている。
「僕たちは、今は2番手だ。でも、メルセデスAMGの後ろで2番手争いを目指すのは間違いだよ」