フェラーリ専門のジャーナリストであるレオ・トゥッリーニが6日(火)に伝えたところによれば、昨年までメルセデスAMGのチーム代表を務めていたロス・ブラウンが、今週フェラーリ本部のあるマラネロと、フェラーリの私設サーキットであるフィオラノで目撃されたという。
トゥッリーニというジャーナリストは、同じF1記者仲間であるマティアス・ブルーナーに言わせれば「フェラーリのことなら何でも知っている」人物であり、最近では前チーム代表ステファノ・ドメニカリの辞任を事前に予想する記事を出していた。
59歳となるブラウンは、かつてベネトンやフェラーリ、そしてホンダや、それを引き継いで自ら興したブラウンGPで活躍。フェラーリ在籍時には、テクニカルディレクターとして、ミハエル・シューマッハとともに5シーズン連続でF1タイトルを獲得するなど、フェラーリの黄金期を築く中心的役割を果たしていた。
ブラウン自身は、F1への復帰の可能性を否定する発言をしていた。だが、多くのF1関係者は、評価の高いリーダーであったブラウンがこのままF1の世界から消えてしまうとは考えていない。
トゥッリーニは、自信のブログの中で、ブラウンがただ「バナナを買うため」あるいは「フェラーリを買うため」にイタリア地方を訪れていただけかもしれないというジョークを交えながらも、もうひとつのはっきりした仮説も示している。
「マルコ・マティアッチ(フェラーリ/チーム代表)は非常に知的な人物だ。おそらく、非常に説得力もあるだろう」、とトゥッリーニは締めくくっている。