フェラーリを退団し、2014年からウィリアムズに乗るフェリペ・マッサが、昨年マラネロの新シミュレーターに乗ったのは自分だけだったと打ち明けた。
8年所属したフェラーリから解雇された後マッサは、ウィリアムズに新天地を求め、現在は文句なしに満足している。
「正直なところ、僕自身、変化が必要だったと感じる。おそらくフェラーリも同じだろう」と、サンパウロで雑誌の取材に応じたマッサ。
「時間がたつにつれ変化が乏しくなり、その結果モチベーションを失うのさ」
「今はすごく幸せだよ。ウィリアムズにはとてもよくしてもらっている」と語るマッサは今の状況について次のように明かした。
「初めてチームの工場を訪れて以来、みんなが僕を支えてくれる。僕の実力を信じ、100パーセント受け入れてくれたんだ」
さらにマッサは、「ウィリアムズでは僕の意見が尊重される」とまで言う。「だからといってフェラーリが僕の話を聞かなかったわけじゃない。ただ、ウィリアムズはしっかり耳を傾けてくれるんだ」
「去年は僕がマシンの開発を一手に引き受けた。シミュレーターに乗ったのは実質的に僕だけだ。アロンソは姿を見せなかったよ」
もっとも、昨年フェラーリが抱えた一番の問題は風洞だったとマッサは明かしている。
「効果があってしかるべきなのに、ちっとも役に立たなかった風洞実験は、1度や2度じゃない」と話を続けるマッサ。「僕らはほとんどのグランプリに新パーツを投入したが、マシンに装着したら全然、話にならなかった」
「シーズン序盤は競争力のあるマシンだったのに、最後は競争力が低下していった。レッドブルとはまるで逆の話だよ」とマッサは締めくくった。