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2014年F1、エンジンによるパフォーマンス差は

2013年12月09日(月)13:11 pm

フェラーリの技術部門の責任者であるパット・フライが、2014年に1社のエンジンメーカーがほかのライバルメーカーよりも幸先のよいスタートを切ることになるか疑わしい、と6日(金)に語った。

F1関係者の間では、来年から新たにV6ターボエンジンが導入されるにあたり、メルセデスがライバルメーカーであるフェラーリやルノーに対して、最大100馬力ほどのアドバンテージを有することになるだろうとうわさされている。

一方で、フェラーリは2014年から新たなルールが導入されることを歓迎していると言われる。パフォーマンスの大部分が空力処理によって決まっていた時代が終わり、フェラーリにとっては自らのエンジン設計能力を発揮できるチャンスが訪れると考えているからだ。

だが、フライはドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』に対して、「来年も、過去15年間と同じように空力も重要になるだろう」と語った。

フライとしては、エンジンのパワーとパフォーマンスだけが重要な要素ではないと考えているようだ。

「エンジンによる違いは、主にその信頼性によって決まってくるものだ」、とフライは続けた。

「その技術は非常に複雑なものだし、ドライバー1人あたり5基というのは非常に少ない。パフォーマンスに関してそれほど大きな差が出てくるとは思わない。また、レースではおそらく、燃費によってパワーが決まってくるだろう」

同時に、フライは新しい時代の幕開けとなる2014年は、2009年にF1で流行になったダブルディフューザーのような大きな技術革新が生まれる機会となるだろうと見ている。

「空力に関するレギュレーションはかなり明確だ。だが、いくつかそれに違う解釈を与える手段があることも分かっている」

「これまでには見られなかったような処理が出てくるだろう」

一方、レッドブルの最高技術責任者であるエイドリアン・ニューイは、2014年のF1カーが「醜い」と認めているが、フェラーリの2014年型車も同様に見栄えの悪いものとなるかどうか尋ねられたフライは、ほほ笑みを浮かべながら次のように答えた。

「もし優勝したら、そんなことはないよ」

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