ドライバーズ選手権4連覇が目前に迫ったセバスチャン・ベッテル(レッドブル)。来週末のF1第16戦インドGPにも決まりそうな勢いだが、肝心の観客動員が奮わない。
2014年は中止が決まっているインドGPだが、主催者ジェイピーによると、今年の入場券はこれまでに2万枚しか売れていないという。ベッテルはこのレースで5位以上に入ればタイトルを手に入れることができる。
「イベントの盛り上がりはこれまでのレースに比べてイマイチだが、前年並の動員に達する自信がある」と話すのは、ジェイピー社長のサミール・ガウルだ。
「チケット販売は2万枚というのが最新の数字」と語るガウルだが、今後数日でセールスは伸びると予想している。
先週末の日本GPは毎年、熱狂的な観衆が多く詰めかけるレースだ。ベッテルとレッドブルが鈴鹿でタイトルを決められなくてガッカリしたとしても、それは責められない。
「これまでのレース経験の中で最高に作戦が決まって1-2フィニッシュを遂げたというのに、それはないだろう」と鈴鹿でイライラをぶつけたのはレッドブル代表のクリスチャン・ホーナーだ。
「鈴鹿と同じ心構えでインドGPをがんばるよ。それでライバルよりポイントを稼いだらタイトル決定だ」と、ホーナーは気を取り直す。
インドの直後には、スペクタクルに富んだ人気抜群の夜間レース、第17戦アブダビGPがある。
インドGPと対照的に、ヤス・マリーナ・サーキットで行われるアブダビGPの主催者は例年同様、チケット売り切れを予想している。残り枚数は2,500にすぎないのだ。
「史上最多のファンが押し寄せる」と、サーキット代表のリチャード・クリーガンは息巻いている。