F1統括団体FIA(国際自動車連盟)会長ジャン・トッドは、ピレリがF1の公式タイヤサプライヤーの地位にとどまることを示唆した。
ピレリはすでに2013年以降の供給について、全チームとF1最高責任者バーニー・エクレストンとの契約を済ませている。だが、フランス人のトッドは、フランスメーカーのミシュランが来年F1に復帰することを望んでいるとうわさされていた。
エクレストンは、F1第12戦イタリアGPが行われたモンツァ・サーキットで、ピレリとの新しい契約が予想を上回る6年間の長期契約であることを明らかにしている。
ミシュランについては、より扁平(へんぺい)率の低い18インチホイールを用いるタイヤの供給を考えているとの報道があるが、エクレストンは、それを支持しない意向を示した。
「自転車のタイヤをF1カーに付けているように見えるだろう」とエクレストンはイギリスのテレビ局『Sky Sports(スカイ・スポーツ)』に話している。「だから、まったくもって反対だね」
一方トッドも、ピレリの残留を受け入れる用意ができているようだ。
「(チームが)ピレリの残留を望んでいると理解した」とトッドが話したと『Telegraph(テレグラフ)』が伝えている。
「私は、その統一見解に合わせる。フランス人だからミシュランを望んでいるという記事は目にしているが、ミシュランがF1に参入した際、トップチームで唯一ブリヂストンを使い続けたのが私だったという記事は目にしない」と、トッドはフェラーリのチーム代表時代のことに触れた。
「当時もフランス人だったんだが」とトッドは笑っている。
またトッドは『Reuters(ロイター通信)』に対し、2013年以降も結局F1のタイヤは替わらないだろうと語っている。
「全員が大満足だと言うなら、入札をする意味があるかい?」