メルセデスAMGのチーム代表であるロス・ブラウンが、パディ・ロウにチーム代表の座を譲ることとなったときには、再びフェラーリへ復帰するのではないかとのうわさを否定した。
かつてミハエル・シューマッハとともにフェラーリの黄金時代を築いたブラウンは、2007年に長期休暇を取得した後、2008年にホンダのチーム代表としてF1に返り咲いていた。
その後、ホンダのF1撤退に伴い、自らがオーナーとなってブラウンGPを立ち上げ、2009年にはドライバーズタイトルとコンストラクターズタイトルの2冠を達成。2010年シーズンからは、チームをメルセデスに売却したものの、引き続きチーム代表の座にとどまっている。
しかし、その後なかなか目立った戦績を残すことができなかったメルセデスAMGは、マクラーレンの技術責任者であったパディ・ロウを獲得。いずれロウがブラウンの後を継いでメルセデスAMGのチーム代表となることは周知の事実となっている。
そうなった場合、ブラウンが技術的問題により苦戦を強いられているフェラーリに復帰するのではないかとの報道が流れた。
だが、これに関し、ブラウンはイタリアの『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』に対して次のように語った。
「まず、私はこれまでフェラーリへ復帰の可能性について話をしたことなど決してないよ」
「かつてマラネロ(フェラーリ本拠地)で素晴らしい時間を過ごしたし、イタリアが大好きだよ。今年の夏は(休暇で)フォルテ・デイ・マルミに行くことにしている」
「だが、メルセデスAMGにいることに満足しているし、正直なところ、我々はいい仕事をしているよ」
「パディ・ロウが合流したことで状況が変わったりはしないよ。私はチームにおいて異なる役割を持っているからね」