メルセデスAMGが今季型F1カーを使ってピレリタイヤのテストを行った件に対し、FIA(国際)は同チームに対して今年の若手ドライバーテストの実施を禁止するとともに、戒告処分を与えた。
20日(木)に、パリのFIA本部で行われた7時間に及ぶ聴聞を受け、国際法廷の陪審団は21日(金)の昼にその裁定結果を公表した。
リリースによると、メルセデスAMGはレギュレーション違反に関しては有罪と認められ、戒告処分が下されるとともに、シルバーストンで予定されている若手ドライバーF1テストへの参加禁止処分が下された。
また、F1公式タイヤサプライヤーのピレリに対しても同様に戒告処分が言い渡された。
国際法廷での最終弁論において、メルセデスAMGの法定代理人であるポール・ハリスは、もしチームが有罪と認められる場合でも戒告処分と若手F1テストへの参加禁止処分が妥当であるとの見解を示していた。
ハリスが語った内容は次のようなものだった。
「若手ドライバーテストは3日間行われ、チームはそれを完全にコントロールできるとともに、タイヤやクルマについてすべてを理解できるテストとなる」
「もし、われわれが有罪だと認められるのであれば、FIA管轄下の活動からの除外を受け入れることも仕方ないと考えている。それはすなわち、若手ドライバーテストのことだ」
今年の若手ドライバーテストは、7月17日(水)から19日(金)まで、イギリスのシルバーストン・サーキットで行われる予定となっており、メルセデスAMGではテストドライバーのサム・バードと、昨年のユーロF3シリーズでチャンピオンとなったダニエル・フンカデラがテストを担当するとみられていた。