今週末開催されるF1カナダGP(6月9日決勝)の将来に暗雲が立ちこめている。『La Presse(プレス)』によると、同グランプリ当局は、ジル・ビルヌーブ・サーキットで新たに10年契約の締結を発表できると期待していたが、オタワの行政自治体内に見られる官僚主義が足かせになっているようだ。
「交渉は続いている」と『La Presse(プレス)』のセバスチャン・テンプラー記者は伝えている。
同様の内容を『Journal de Montreal(ジュルナル・ド・モンレアル)』も報道。F1の最高権威バーニー・エクレストンは、老朽化の進むジル・ビルヌーブ・サーキットの大々的な改修を求めているが、連邦政府は目下のところ年次出資の増額に乗り気ではないと同紙は伝えた。
「オタワの態度に、ケベック州政府、モントリオール市、それにモントリオール観光局らパートナーたちは驚きを隠せない」と『La Presse(プレス)』のテンプラー記者。
カナダGPプロモーターのフランソワ・デュモンティエは、「政府がさまざまなレベルで解決策を見つけてくれるだろうから、この状況を楽観視している」と語った。