第6戦モナコGP初日の苦戦から一転、決勝で2位と3位をゲットしたレッドブル。どうやらテストドライバーのセバスチャン・ブエミが復活劇に一役買っていたようだ。
23日(木)のフリー走行でレッドブルは、戦闘力を欠いていた。
チームのコンサルタント、ヘルムート・マルコも『Servus TV(セアヴスTV)』にこう認めている。「われわれは1秒ほど遅れをとっていたね」
ところが25日(土)、セバスチャン・ベッテル(レッドブル)はポールポジションを逃して、とても悔しそうだった。
マルコによると、苦境打開のためブエミはイギリスのミルトン・キーンズのチーム本拠地でシミュレーターに乗り、バーチャルの市街地コースを400周も回ったのだという。
その後モナコに向かったブエミだが、ドイツ『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』誌によると、ヒースロー空港で巨大な箱ふたつを携行する姿が目撃されていた。何と新設計のフロントウイングだったというのである。
「土曜日にはペースが戻ったよ」とマルコは語り、次のように締めくくった。
「出だしの問題を考えると、結果が出せて万々歳だ。ふたつの選手権でリードを広げられたのは大きい」