F1復帰をうわさされるホンダのエンジニアが、すでにマクラーレンのファクトリーで作業を始めていると報じられた。
ホンダは、1980年代から1990年代にかけて、マクラーレンへエンジンを供給してタイトルを量産していた。2008年を最後にF1から撤退したが、2014年からF1はエンジン規定が大幅に変更され、ターボエンジンへ移行する。これと同時にホンダがF1へ復帰するとのうわさが根強い。
現在はメルセデスエンジンを搭載しているマクラーレンだが、メルセデスがチームを保有してのF1参戦を開始したのに伴い、現在はエンジンを無償で供給されるのではなく、購入する形になっている。そのため、マクラーレン側もエンジンサプライヤーの変更を希望していると言われ、実際にホンダのエンジニアがマクラーレンのファクトリーへ出入りしているとの報道も続いていた。
『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』誌のミハエル・シュミット記者によると、マクラーレンは2014年からのエンジン契約にまだサインしていないものの、メルセデス側は「数日以内に決断することを求めている」という。さらにシュミット記者は、次のようにも伝えた。
「問題は、日本のメーカーが2014年に復帰するのか、2015年になるのかということだ」
「マクラーレンがホンダと交渉していることは、もはや秘密でも何でもない」
シュミットは、F1関係者の間でのうわさとして、ホンダのエンジニアがすでにマクラーレンで作業を始めているとも報道。だが、ホンダの役員会はF1復帰の最終判断をまだ下していないとも伝えている。