6日(金)にF1イギリスGPが開幕したシルバーストン・サーキット周辺が連日激しい雨に見舞われていることから、来場者用の駐車場が水浸しになるなどの影響が出ており、サーキット側が2万人のファンへ7日(土)はサーキットへ来ないよう要請する事態に発展している。
各メディアの報道によると、駐車場やキャンプ場に予定されていた区画が水浸しになったほか、事前に予約していなかった者が入場を拒否されたことから、道路上に車があふれ、サーキット周辺の大渋滞につながった。このため、多くのファンがチケットを持っていながら、6日のフリー走行を観戦できなかったとみられている。
また、7日にも大雨が予想されていることからサーキット側は、「パブリック・カー・パーキング・チケット」と呼ばれる駐車券付きのチケットを持っている約2万人のファンへ、7日に来場しないよう要請。サーキット責任者リチャード・フィリップスの次のようなコメントが『BBC』で報じられた。
「もしパブリック・カー・パーキング・チケットを持っているなら、明日は来場しないよう強く求める」
「われわれは、日曜(8日/決勝)に向けて状況の改善に取り組みたいと思っており、それが今のわれわれにとって最重要だと考えている」
さらにフィリップスは、サーキットの駐車場に駐車できるチケットを持ったファンへこう語りかけた。「皆さんが渋滞に巻き込まれ、サーキットに入れなくなる可能性もあるという状況だ。これが、われわれの置かれている厳しい現実である」
フィリップスによると、6日と7日に観戦できなかったファンに対しては、払い戻しが行われるという。また、7日もサーキット近辺でキャンプし、徒歩でサーキットへ入る場合や、公共交通機関などを活用するパーク・アンド・ライドでの来場は可能とのことだ。フィリップスは次のように続けている。
「泣きそうになっているよ」
「私が責任者なので、常に責任は感じている。だが、短い期間にあまりにも多くの雨が降った。しかし、もちろん心から謝罪する」
「日曜に(レースの)開催を実現するため、できる限りの手を尽くす」