昨年までF1に参戦していたニック・ハイドフェルドは、ルイス・ハミルトン(マクラーレン)が今年のF1王者になると予想した。
ピレリタイヤの性能低下が激しいことなどから、今年は開幕からの5戦で5人の勝者が誕生する混乱のシーズンとなっているが、ハイドフェルドはこれについて「すごいよね」と興奮気味にこう語っている。
「F1チームでさえ、いったい何が起こっているのか本当に分かっていないと思うよ。見る側にとっても面白いけれど、時には自分たちにチャンスが回ってくるかもしれないと思っている多くのチームにとってもそうじゃないかな」
「今の状況は、これまでの何年かとは違うね。以前は、レッドブルが圧倒的に強くて、たまにマクラーレンが勝つことがあるかもしれないという状況だったし、残りのチームはその下の順位を争っていただけだった」
また、ハイドフェルドは、自身と同じくドイツ出身のミハエル・シューマッハ(メルセデスAMG)が、2012年仕様のピレリタイヤについて酷評したと広く報じられたことにも言及し、次のように続けている。
「彼(シューマッハ)は普段よりもちょっとだけ強く不満を述べていたけど、もしほかの誰かが同じことを言ったとしても、シューマッハのほうが大げさに扱われてしまうのが常だからね」
「もちろん、ドライバーなら誰でももっといいタイヤが欲しいと思うものだよ。でも常に状況を受け入れていかなくてはならない。時にはそれがうまくいくこともあるし、ダメなときもあるものさ」
最後に、誰が2012年シーズンのタイトルを獲得すると思うか尋ねられたハイドフェルドは、簡潔に「ルイス・ハミルトン(マクラーレン)」と答えている。