マツダとフィアットが23日(水)、新型オープン2シータースポーツカーの開発・生産に向けた協議を開始すると発表。マツダの「ロードスター」をベースに、フィアット傘下のアルファロメオと共同での開発になるという。
新型車について両社は、「それぞれのブランドごとに象徴的なスタイルを持つFRライトウェイトオープン2シータ-スポーツカー」の開発を進めていくと共同発表の中で説明。エンジンは、それぞれのブランドが独自のものを搭載する。生産はマツダの本社工場を想定しており、アルファロメオ向けの車両は2015年に生産を開始する予定になっている。
マツダの山内孝代表取締役会長社長兼CEOは、次のようなコメントを残した。
「技術・商品開発領域におけるアライアンス構築は経営戦略に基づく活動の一つであり、今回のフィアットとの発表はその重要な一歩だととらえています。特に『マツダ ロードスター』は、世界で最も販売台数の多いオープン2シータースポーツ
カーであり、マツダブランドを象徴するクルマです。このたび、次期『ロードスター』をベースにオープン2シータースポーツカーの先駆者とも言うべきアルファロメオと協業の機会を持てることに大きな期待を寄せています」
また、フィアットのセルジオ・マルキオンネCEOは、こう述べている。
「この合意はわれわれのアルファロメオブランドに対するコミットメントであり、またアルファロメオを真のグローバルブランドに育てていく決意を表すものです。マツダは、コンパクトFRオープンスポーツカーのリーダーとして広く認識されており、彼らと協力し、アルファロメオの伝統であるエキサイティングかつスタイリッシュなオープン2シータースポーツカーをつくっていきます。このたびのマツダとの協業の機会に感謝するとともに、今後も良好かつ継続的な関係を築いていくことを期待しています」
正式な事業契約の締結は、2012年後半を予定しており、欧州でのさらなる協業の可能性についても話し合いを持つことで両社は合意している。