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F1株式公開とグランプリ開催延長をねらうシンガポール

2012年05月02日(水)17:07 pm

注目が集まるF1株式公開の場にシンガポールの取引所が選ばれているが、だからといってシンガポールGPの開催延長が保証されたわけではないようだ。

シンガポールGPは、唯一のナイトレースとして人気の高いレース。しかし、開催を定めた5年契約は今年で切れる。ただし、開催打ち切りには2年の事前通告条項があるため、少なくとも2014年まではF1カレンダーにとどまる。

一見、シンガポールGPの開催延長は確実なように思われる。今後行われると予想されるF1株式公開の場としてシンガポールを選んだのは、F1の最高権威であるバーニー・エクレストン本人だからだ。

エクレストンは最近こう述べている。「F1はシンガポールで知られているし、アジアは今成長している。市場はシンプルでそれほど規制もない」

シンガポールGPの新たな契約については、3月に地元の『Business Times(ビジネス・タイムズ)』紙が「交渉中」と伝えているが、「しかし、1つ障害になっているのが開催権料だと見られている」という。

ある匿名の銀行関係者はこう話していた。「シンガポール政府は、F1がシンガポールで上場することを望んでおり、その実現のためには、レースを開催し続けることが必要だと分かっている」

「しかし同時に、また最高額を払わされることは望んでいない。従って、金額交渉はしばらく続くだろう」

しかし今回『Business Times(ビジネス・タイムズ)』紙は、F1株式公開の計画と、終了が近いシンガポールGPの契約更新が、まったく無関係な可能性もあると伝えた。

シンガポールGP主催者の広報は、「現在、契約更新に向けて交渉中であり、協議が終了した時点で、その結果を発表する」と述べている。

その一方で、S・イスワラン第2貿易産業相は、F1株式公開が未定であり、それがF1開催契約の延長交渉に影響することはないとコメントした。

さらに、シンガポール政府観光局のアゥ・カー・ペン局長はこう述べている。「契約があらゆる面で適切なものかどうか確認する必要がある」

「われわれが望んでいるのは、全員が価値あるものと認めるような契約だ。正しい数字かどうか、関係者全員が何らかの形で得るものがある、双方に有利な提案であるかどうかといった点で、シンガポールにとってのいわゆる良い契約になることを願っている」とペン局長は述べ、政府の慎重な姿勢を示した。

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