F1の最高権威バーニー・エクレストンは、その安全性に対する懸念から開催の賛否が分かれているバーレーンGPの開催を明言した。
バーレーンで予定されていた2011年のシーズン前テストと開幕戦は、バーレーン国内の政情不安が解消されないことを理由に中止となり、この状況は今も改善されていないとの意見も多い。
しかし、今年も4月22日(日)にバーレーンGPは開催される予定であり、エクレストンもその開催に自信をのぞかせている。オーストリアのキッツビュールで行われたスキーのダウンヒル競技会場に姿を見せたエクレストンは、『Salzburger Nachrichten(ザルツブルガー・ナッハリヒテン)』紙へ次のように語った。
「あの地域について悪く言う人もいる」
「しかし、バーレーンはアラブ世界の中でも比較的問題の少ない国なんだ」
2012年のF1開催カレンダーには年間20戦が予定されているが、その開催が疑問視されているのはバーレーンGPだけではない。
韓国GPの主催者はすでにF1開催への興味を失っており、アメリカGPの会場となるオースティンのサーキットでは工事完了が危ぶまれている。さらに、スペイン、ドイツを含むヨーロッパでのグランプリは経済問題に直面しているのが現状だ。
しかし、このような状況にあってもエクレストンは余裕を見せている。
「今日にでも新しく5ヵ所のプロモーターと契約できる。要求は高い。メキシコからは熱烈なラブコールを受けているよ」
「しかし、レース数が増えれば経費も上がり、チームがスタッフに払う報酬も上がるだろう。それでも、解決策は見つかるはずだ」