マクラーレンが、メルセデスAMGへの移籍のうわさがある技術責任者パディ・ロウの引き留めに必死になっている。
スペインの『El Confidencial(コンフィデンシアル)』は、マクラーレンのチーム代表を務めるマーティン・ウィットマーシュとマクラーレン・グループの会長であるロン・デニスがロウに対し、メルセデスAMGのテクニカルディレクターに就任したいという気持ちを抑えるよう説得していると報じた。
ドイツの『motorsport-magazin.com』は、マクラーレンがロウに対し、昇給を条件にチームにとどまるよう働きかけていると報道。すでにマクラーレンからは、ドライバーのルイス・ハミルトンが今年メルセデスAMGへ移籍している。
マクラーレンは31日(木)に2013年型F1マシンの発表を予定。メディア関係者向けに配布された発表会のスケジュール表には、すでにロウのスピーチが盛り込まれていることから、マクラーレンがロウの残留を信じていることは明らかだ。
しかし、このロウのメルセデスAMG加入のうわさが、事実である可能性も否定しきれない。数日前にこの話が出てからというもの、メルセデスAMGが公式コメントの発表を一切拒否しているのだ。
メルセデスAMGの役員ニキ・ラウダは、この件について『Bild(ビルト)』に尋ねられると、「基本的にF1では、自分のチームを常に一つにまとめ上げることは不可能だ」と述べた。