世界的たばこメーカーとして知られるインペリアル・タバコ社が、ロータスのスポンサーとしてF1復帰を検討しているとの報道を否定した。
現在、F1においてはたばこの広告を行うことは禁止されている。だが、それにもかかわらず、フェラーリでは今もたばこメーカーであるフィリップ・モーリスがスポンサーとしてついている。もちろん、現状では具体的なたばこの銘柄などは一切表に出さず、赤と白に色分けされたフェラーリのチームロゴが、かつて長年F1のスポンサーであったマールボロのブランドカラーを思い起こさせるのみだ。
しかし、最近、ロータスのドライバーであるパストール・マルドナードが、かつてジョン・プレイヤー・スペシャルのブランドカラーである黒と金のカラーリングが施されていた時代の本家ロータスを彷彿(ほうふつ)させるような形で、たばこ会社がスポンサーとして戻ってきてくれるのであればそれは大歓迎だと次のように語っていた。
「もちろん、スポンサーは歓迎だよ。チームに加わってくれるのであれば、誰だって歓迎さ」
だが、ジョン・プレイヤー・スペシャルを傘下に置くインペリアル・タバコの広報担当役員であるサイモン・エバンスは、『Speedweek(スピードウィーク)』に次のように語った。
「よく知られている通り、F1ではたばこ会社のスポンサーはかなり以前から禁止されている」
「我が社では、法を犯すような行為は決して行わない」
だが、このコメントは、フェラーリとフィリップ・モーリスが取っているような形でのパートナーシップについては可能性を残すという含みがあるとも受け取れる。
『Speedweek(スピードウィーク)』から、そのことに関する質問を受けたエバンスは次のように答えている。
「フィリップ・モーリス・インターナショナル社とフェラーリとの間の契約がどういうものなのかは、私は知らない」
「私があらためて言えることは、我々としてはF1チームとのスポンサー契約は考えていないということだけだ」とエバンスは付け加えた。