レッドブルF1のコンサルタントであるヘルムート・マルコ博士は、天才デザイナーのエイドリアン・ニューウェイをレッドブルから引き抜くためにアストンマーティンが巨額のオファーを出したことを否定していない。
F1史上最も有名なデザイナーのひとりであるニューウェイは、レッドブルとマックス・フェルスタッペンが2024年も含め数年にわたり圧倒的な強さを誇っていて、多くの勝利を手にしている。
■ニューウェイはスタッフを讃える
「ファクトリーで働くすべての人のおかげだ」と65歳のニューウェイはスペインの『Diario Sport(ディアリオ・スポルト)』紙に語っている。
「我々はエンジニアの素晴らしいチームを持っており、彼らの熱意、意欲、創造性が皆さんの目の前にあるものを作り上げているのだ」
■レッドブルの権力闘争に関わりたくない
しかし、ニューウェイの名前は、レッドブルの舞台裏で現在も起きている不穏な動きや主導権争いとの関連でも言及されている。
「みんな、彼はホーナーの親友だと思っている。しかし、彼はもうこの(武勇伝に)関わりたくないようだ」とレッドブルの元ドライバー、ロバート・ドーンボスは『Ziggo Sport(ジゴ・スポルト)』にそう語った。
「私が聞いたところでは、彼は契約を更新しないそうだ。もし彼が2025年いっぱいでやめるとしたら、新時代はどうなるのだろうか?」
■人気のあるデザイナー
鈴鹿で、アストンマーティンからニューウェイに「天文学的な」移籍金が提示されたという報道について質問された時、チームのボスであるマイク・クラックは「ノー、ノー」と答えた。
しかし、ホーナーとの争いの渦中にあるマルコは否定しない。
「彼は非常に人気のあるデザイナーだし、彼は誰もが欲しがるデザイナーだ」
「彼が最初に受けたオファーではないと思うし、これが最後になるとも思わない」。
■ニューウェイ、鈴鹿で将来について語る
ニューウェイに関しては、自身の手の内を僅かに明かしている。
「私はあまり前もって物事を計画しない傾向がある」と彼は鈴鹿で語った。
「自分自身が楽しみ続け、チームが私を愛してくれる限り、今のところそれを続けるだろうが、それから将来がどうなるかを見なければならないだろう」。