フェルナンド・アロンソがアストンマーティンと2025年から複数年契約を発表したが、それには「生涯」契約が含まれている。
42歳のフェルナンド・アロンソは、来年の2025年と少なくとも2026年の新ルール時代となる最初のシーズンに向けてアストンマーティンにコミットし、ワークス・ホンダ・パワーと再会することになる。
アロンソの新契約には、将来的にレースを引退した後のキャリアにおいてブランド大使的な役割を果たすことも約束しているようだ。
シルバーストンを本拠地とするアストンマーティンで将来も別の仕事を続けるのかと尋ねられた時、アロンソは「おそらくイエスだ」と認めた。
「でも、いつドライブをやめるかはわからない」
「何年も続ければ、契約(終了)の日を迎えるかもしれない。1年間のプロジェクトにコミットメントすることは、僕にとっては意味がなかった」とアロンソは木曜日、記者団にこう語った。
メルセデスF1のトト・ヴォルフ代表は、フェラーリへ移籍するルイス・ハミルトン(メルセデス)の後任の有力候補の一人として2度の世界王者アロンソの名前を挙げていた。
しかし、F1日本GPの数日後、アロンソはアストンマーティンとの複数年契約を発表した。
「僕はここに留まる」とだけ書かれた短いプレスリリースを発表した30分後、アロンソはメディアの前で詳細を語った。
■残る決断は簡単だった?
「簡単だったよ」とアロンソはハッキリと答えた。
「2月の新車発表会で話したときとあまり変わっていないと思う。F1でさらに何年も頑張る覚悟があるかどうか、自分自身について真剣に考えるには数レース、あるいは数週間必要だったんだ。今は開催カレンダーが少しだけ厳しくなっているし、マシンもそうだし、コミットメントもそうだ」
「僕のF1への愛とアストンマーティンへの愛は変わっていないけど、今回は自分自身とじっくり向き合い、決断と決意をしたかったんだ」
「言うまでもなく、F1はすべての時間と全てのエネルギーを要し、レースを続けるためには基本的に人生のすべてを諦めなければならないからね。だから、自分自身と話し合い、その準備ができているかどうかを確認したかったんだ」
「オーストラリアかそのあたりだったと思うけど、決断を下した後アストンと話し合いをした。これも2月に言ったことと全く同じで、それが最優先事項だった。それほど難しいことではなかった」
「僕たちはどちらも同じことを望んでいたと思う。僕はアストンマーティンでレースを続けたかったし、アストンマーティンも僕をシートに留めておきたかったんだ」
「2つの当事者が何かを望めば、ある時点で合意に達する。だから、レースを続けられること、そして、居心地のよいこのチームとレースを続けられることにとてもワクワクしている。チームに示したいのは忠誠心でもある。これはまだ旅の始まりに過ぎないと感じた...私とアストンマーティンにとって、これが旅の終わりになるはずがない」
世界中を旅すること、さまざまなマーケティングの取り組み、メディアの任務、その他F1ドライバーであることに伴うすべてのことを考慮に入れながら、引退を考えたことがあるかと問われると、アロンソはこう答えた。
「そうでもないね。引退は頭に浮かばなかったと思う。来年もレースを続けるという自信は99%あったから、引退は選択肢にはなかった」
■他のチームは?
他のチームとも交渉したのかという質問にはこう答えた。
「イエスだ、他の人とも話しはしたよ」
「交渉に入るときは、少しバランスを取る必要があると思う。市場がどうなっているか、他の全員の意見も聞く必要がある。これは通常の手順だし、すべての提案を聞いて市場の動きを見るのは公平だと思うからね」
「他との会話は軽いもので、結論には至らなかったし、もっと時間がかかっていた。アストンでは、一緒に仕事をしたいという明確な願望があった」。