ダニエル・リカルド(RB)はF1で最後になるかもしれないと、元ドライバーのギド・ヴァン・デル・ガルデが警告している。
彼によると、リカルドのチームメイトで若く経験も浅い角田裕毅が今年成長を見せてレッドブル・レーシングへの昇格候補に躍り出る一方で、34歳のオーストラリア人ドライバーは早急に追放される可能性があるという。
■プレッシャーに負けた
ヴァン・デル・ガルデがポッドキャスト『DRS De Race Show』に語ったのは、リカルドが鈴鹿でウィリアムズのアレックス・アルボンと1周目にクラッシュし、状況が悪化した数日後のことだった。
彼は、通常であればレース中のアクシデントに過ぎないとしながらも、次のように語っている。
「プレッシャーにさらされ、緊張して運転している時は、人に抜かれてミスをする。そして、追突されてウォールに突っ込んでしまうんだ」
■リカルドは慎重になりすぎ
レッドブルの有力コンサルタントであるヘルムート・マルコ博士は今週『Speed Week(スピードウィーク)』に、リカルドが鈴鹿で出遅れた原因は「ハードタイヤだった」と語った。
「しかし、リカルドは第1コーナーで慎重になりすぎて、右往左往していた。そしてレース中のアクシデントに見舞われた。
■角田は母国でスーパーパフォーマンス
対照的に、マルコは角田についてこう語った。
「彼はセンセーショナルなスタートを切り、彼のオーバーテイクは今日のショーだった。ファンも大喜びだった」
「彼の週末はマックスやアロンソに匹敵するものだった。ミスがなく、ホームレースというプレッシャーの中でのスーパーパフォーマンスだった」。
■リカルドは角田裕毅より物足りない
ヴァン・デル・ガルデはこう予想する。
「このままいけば、あと数レースでリアム・ローソンが彼(リカルド)のクルマに乗ることになるだろう。物事は速く進むだろう」
「彼はナイスガイだし、本当に良いドライバーだが、ユウキに対してはちょっと物足りなかった。マックス(フェルスタッペン)に対してもちょっと物足りなかったし、ランド・ノリスに対してもちょっと物足りなかった」
「ご覧の通り、彼は自分自身を疑い始め、自分にはまだ力があるのだろうかと考え始める。自信がなくなり、みんなが彼のことを話し始める。そのサイクルを断ち切ることができなければ、終わりなんだ」。