角田裕毅(RB)の評価が急上昇を続けており、レッドブルF1は来年のドライバーの昇格と降格を考えている。
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■角田裕毅に感心
経験豊富なレースウィナーであるダニエル・リカルドは、来年レッドブルでセルジオ・ペレスの後任となる最有力候補だったが、今年はF1のジュニアチームRBで23歳の角田裕毅と対戦している。
リカルドが苦戦する中、角田は調子を上げてきているようだ。現在では明らかにRBの主力ドライバーであり、メルボルンでは予想外のポイントを獲得した。
レッドブルのトップF1コンサルタントであり、伝統的にドライバーの決定権を持つヘルムート・マルコ博士は日曜日、角田にますます感心していることを認めた。
「彼は適切なスピードと特別なキャラクターを持っている」と彼は『Servus TV』に語った。
「彼は型にはまらないし、それを好まない人もいる。だが決定的なのはスピードだ」
「そして、彼が若いファンの間ですごい人気者だとも読んだよ」
■角田裕毅は完璧、成熟した
マルコがこれまで角田を批判してきたのは、「速さ」があるにもかかわらず、レッドブル・レーシングのトップシート候補に期待される“一貫性”や“成熟度”が欠けているということだった。
しかし、メルボルンで80歳のマルコ博士はこう語った。
「角田は一貫して良いラップタイムを刻んでいる。(ニコ・)ヒュルケンベルグが彼にアタックした時、彼は即座に反応して3秒も引き離した」
「ハースは速いクルマだが、ユウキは週末を通して完璧だった。彼が成熟したF1ドライバーであることが確認できた。我々に将来への自信を与えてくれた」とマルコは語った。
■リカルドには角田裕毅と同じ土俵が必要
一方、マルコは、34歳のオーストラリア人ドライバーのリカルドが2024年のこれまでのところ、角田の隣で「苦労している」ことを認めている。「ここ3レース、彼(リカルド)にとってはあまりうまくいっていない」
「彼には安全で自信を持てるクルマが必要だ」
「少なくともユウキと同じ土俵に立つことができるよう、チームがそれを与えてくれることを願っている」
■静かになってよかったが・・・
一方、マルコは、クリスチャン・ホーナーのスキャンダルや、社内の権力闘争の噂がメルボルンのレース週末中は「静かになった」ことに安堵していると語った。
「平穏は戻ったが、レースでは我々にとっては穏やかではなかった。今年いっぱいは、あらゆる意味でもっと穏やかになることを願っている」
「我々が勝てるクルマを用意する限り、マックスが我々のもとを去る理由はないからね」
「彼はあと数回ワールドチャンピオンになりたいと思っているよ」。