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【F1新車2024】アストンマーティン「オールラウンダーなレースカーを目指した」ダン・ファローズTD、新マシン開発を説明

2024年02月12日(月)17:38 pm

2024年2月12日、アストンマーティンF1は2024年の新車『AMR24』を発表した。

●【画像集:F1新車2024】アストンマーティン・アラムコ・F1チーム『AMR24』

レーシンググリーンのカラーリングをまとった『AMR24』は、2023年モデルから力強くエキサイティングな進化を遂げているという。同じ設計哲学を進化させつつ、継続的な改良により、より軽量で空気力学的に効率の高いマシンに仕上げ、低速から高速まで幅広いサーキットに対応できるよう設計された。

昨年は8回の表彰台と280ポイントを獲得し、ランキング5位で終えている。

ドライバーは引き続き、フェルナンド・アロンソとランス・ストロールだ。

チーム代表のマイク・クラックは「今シーズンの目標は定期的にポイントと表彰台を獲得し、“グリーン”での初勝利を目指して戦うこと」と宣言している。

■ダン・ファローズ「オールラウンダーなレースカーを目指した」

ダン・ファローズ(テクニカル・ディレクター)は、チームがAMR24にどのように取り組んだかを次のように説明している。

「レギュレーションが安定していても、改良の可能性は無限にあるものだ。AMR24は、昨年のマシンの強力な進化版と呼べるもので、開発のための強力なプラットフォームを提供するために多くの新しいパーツが採用され、見た目はかなり変わっている」

「シャシーのデザインはもちろん、ノーズ、フロントウイング、フロントサスペンション、リアサスペンションも新設計だ。今シーズンは開発レースに参戦したいし、このマシンはそれを実現するために設計されている」

「もうひとつの焦点は、マシンの動作範囲を広げることだ。より幅広いサーキット特性に対応できるよう、汎用性を高めることに重点を置いてきた。よりオールラウンダーなレースカーを目指している。AMR24は、シーズン中の開発とシーズン中の持続的な挑戦のための理想的なプラットフォームを提供してくれると信じているよ」

■AMR24の空力について

フロントウイングのデザインは、フロントホイールの後流(タイヤ後方の気流)をより効率的に管理するために変更されている。オーバーホイール・ウィングレットと組み合わせることで、フロントタイヤからの後流を制御し、他の部分から遠ざけることで、他のダウンフォース発生面をより効率的に働かせることを目的としている。

現在のF1レギュレーションでは、フロア(底板)とサイドポッドのデザインが非常に重視されている。AMR24では、サイドポッドとボディワークのオーバーホールが行われ、フロア周りとリアウイング上のエアフロー・マネージメントが改善された。

「フロアはF1マシンでダウンフォースを発生させる最大のエリアであり、常に進化している。2024年に成功するためには、それを正しく理解することが最も重要だ」とダン・ファローズは言う。

■AMR24のサスペンション

AMR24は、前後ともプッシュロッド式サスペンションを採用。車体のより高い点で、ホイールアッセンブリーが斜めの構造でシャシーに結合されている。

フロントサスペンションはフロントウイングとフロアに連動してパフォーマンスを向上させるために変更された。

リアサスペンションはメルセデスの最新パワーユニットとギアボックスに対応して、リアウイング周りの空気の流れを最大化するよう最適化されている。

「マシンのサスペンションの両端に手を加えた。フロントはフロントウイングとともにより効率的に機能するようになり、リアはレイアウトを最適化するために空力作業が行われた」とダン・ファローズは説明する。

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